家族と長く過ごしたあとのふたりの時間。
静けさが満ちている。
子どもたちや犬と遊んだり母に甘えたりしたあと、
家族が帰る日に、
寂しくて怖くなったりする。
失う恐怖の妄想。
こんな私と一緒にいなくてもいいよ、
あなたも嫌だと思う、と言うと
彼は、黙って
そんな私の背中をただずっと擦ってくれた。
抱き締めてくれた。
ぽろぽろと剥がれて泣いた。
ひとしきり泣いたら
何を怖がっていたんだろうって。
また狭くなった世界が広がった。
人は愛が怖くて
失いたくなくて、
操作したり、
愛を真に受け取らなかったりする。
愛は、ひとたび発動されると、
寂しさや悲しみが
より鮮明に感じられたりする。
この寂しさも切なさも剥がれる痛みも…
誰だって同等に体験する権利があるんだ。
先回りして
愛の痛みを
体験しないように
防御したりしなくていい。
新しい愛の河へと飛び込むときは
誰だって生まれたての赤ちゃんとおなじ。
誤魔化したり
えらそぶったり
冷静を装ったり
傷つかないように
しなくていい。
愛に怯えながら
愛を深く体験し
愛の歓びに
崩れ滅びてゆく。
この私の…
この時間は…
誰のためでもない
私という
自分自身と向き合う
解放される
かけがのない
時間なんだと。
身体ごと
私の中に着地する時間なんだと。
触れたり
感じたり
匂いを感じたり
交わることも
愛の行為はすべて…
赤ちゃんを産む体験
おっぱいをあげるときの至福感、
おっぱいを吸う行為も
横隔膜をヒクヒクさせて
なく行為も
本当は宇宙のオーガズム…
フリーエネルギーに通じている。
けれど…
みんな制限されて感じなくさせている。
身体は固くなっていく。
鎧化(よろいか)という。
ウィリアム・ライヒも、
ミシェル・オダンも
みんなみんな
同じことを言っている。
そして若かりし頃に呼んだ本も
選択した自然出産も育児も
今にすべてが繋がっている。
セクシュアリティと愛の本源が
真に繋がるとき
宇宙の扉が
原初の光が、開かれる。
ピュアに愛を発達させることの本意がそこにある。
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