ヒマラヤの秘境の村、ヒマラヤンブラザーズの故郷、バノーディから昨日の夜、戻りました。 今回も奇跡の連続でした。 少しづつ丁寧に綴っていきます。
〜バノーディ1日目の光景〜
10日前の7月18日の早朝に、チョンゲの運転でダラムシャラを出発。 彼の運転がすごく上手で、スムーズにバノーディに到着。 たくさん笑わせてくれて、安全に導いてくれて、チョンゲ、バスーありがとう!最強コンビでのバノーディ行きに感謝
今回はバスーの采配で、アルワスで馬が待っていてくれました。 アルワスでは顔なじみの村の人たち、子どもたちが待っていてくれました。
荷物と私とエラゴンは馬でバノーディに上がりました。
馬というより、ロバと馬の中間くらいの、丈夫なミュールという種類らしい。 土地の人たちはカッチャルと言っていました。
最初は少し戸惑いましたが、誘導して寄り添ってくれる村のお兄さんたちが優しくて親切で、すぐに慣れました。バランスをとりながら、馬と心合わせて登っていく道。風景も堪能でき、とてもありがたく、贅沢な気持ち。
途中、村の人々と挨拶を交わしながら、あっという間にバノーディのゴンパが見える場所へと。 前回は死ぬかと思ったバノーディへの登山でしたが、子どもたちもスイスイ上がって来て、1時間半という速さでゴンパとゲストハウスに到着。この時点で標2,700メートルくらい。(前回は4時間かかりました)
まだ明るいうちに到着したおかげで、お部屋を整えたり、キッチンの薪火で温まったり、できました。
そしてゴンパに戻ってきたグルジに初めて会うことが出来、ずっとバスーに聞いていた存在に触れて、感動しました。
ラマ・ソナムはとても自由で、正直で、人間らしい印象の人。そして暖かい人。 なんでも聞きなさい、私が知っていることは全て教えてあげるから、と迎えてくれました。グルジは40年間くらいここで一人で生きてきたけど、これまで自分の話を聞いたりする人はいなかった。そんな人はバスーが初めてなくらいで、今回私たちに会えたこと、特に若い子たちに会えたことがすごく嬉しいと伝えてくれた。自分の話ができるのがとても嬉しいと。
グルジがゆっくりなヒンディー語で話してくれて、エラゴンがそれを訳してくれた。
マントラを唱えたらいいとかじゃない。自分の道を貫きなさいと。 そして、私はあなたちちのグルジじゃない。私もあなたたちと同じ人間。ただダルマの教えを知っているだけだと。 そして私の言ったことをそのまま伝えなさい。奢ったりいいように言ったりしなくていい。私が変なことを言ってもそのままを伝えなさい。と。 彼のそのままの言葉が、心に響きました。
ダルマの縁で繋がって出会っているんだよ、と言われたとき、本当にそうだと思いました。心に温かいエネルギーがどっと流れ込んできました。
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